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FC岐阜 J2リーグ10年目の2017シーズンを時系列で振り返る

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画像出典:https://twitter.com/yuto002300/status/933522832083927041

大木体制1年目となったFC岐阜の2017シーズンの明治安田生命J2リーグを時系列で振り返る。「いつもより、少しマシ」な順位でフィニッシュした2017シーズン。しかし、J参入10年目を迎えたこのシーズンは、後世、岐阜サポの間では語り草として、また、岐阜の歴史の分水嶺として、語り継がれることになるだろう。

 

 

 

2017年明治安田生命J2リーグ 全日程・結果 

日程 対戦相手 勝敗 スコア 
1節 2/26(日) 山口(H) 2-2
2節 3/4(土) 名古屋(A) 1-1
3節 3/12(日) 松本(H) 0-1
4節 3/19(日) 横浜F(H) 1-2
5節 3/25(土) 東京V(A) 0-1 
6節 4/1(土) 町田(A) 1-0 
7節 4/8(土) 水戸(H) ◯  2-1 
8節 4/15(土) 湘南(A) △  3-3 
9節 4/23(日) 讃岐(A) ◯  3-1 
10節 4/29(土祝) 金沢(H) ◯  1-0 
11節 5/3(水祝) 群馬(A) ◯  2-0 
12節 5/7(日) 大分(H) ●  1-2 
13節 5/13(土) 徳島(A) △  1-1 
14節 5/17(水) 熊本(H) ●  1-2 
15節 5/21(日) 長崎(H) △  4-4 
16節 5/27(土) 京都(A) △  1-1 
17節 6/3(土) 山形(H) △  1-1 
18節 6/11(日) 愛媛(A) ●  0-2 
19節 6/17(土) 岡山(A) 1-1 
20節 6/25(日) 千葉(H) ●  4-6 
21節 7/1(土) 福岡(A) ●  0-1 
22節 7/9(日) 京都(H) ◯  3-2 
23節 7/15(土) 横浜F(A) ●  0-1 
24節 7/22(土) 町田(H) ●  0-2 
25節 7/30(日) 群馬(H) ◯  2-0 
26節 8/5(土) 長崎(A) ●  1-2 
27節 8/11(金祝) 岡山(H) △  1-1 
28節 8/16(水) 熊本(A) △  0-0 
29節 8/20(日) 讃岐(H) ●  0-1 
30節 8/26(土) 千葉(A) ◯  3-1 
31節 9/3(日) 愛媛(H) ◯  2-1 
32節 9/9(土) 水戸(A) ◯  2-1 
33節 9/16(土) 山口(A) ◯  1-0 
34節 9/24(日) 福岡(H) ●  1-2 
35節 10/1(日) 名古屋(H) ●  2-6 
36節 10/8(日) 大分(A) △  3-3 
37節 10/14(土) 徳島(H) ●  0-2 
38節 10/21(土) 東京V(H) ●  1-2 
39節 10/29(日) 松本(A) ●  1-2 
40節 11/5(日) 金沢(H) △  1-1
41節 11/11(土) 湘南(H) 1-1
42節 11/19(日) 山形(A) ●  1-4 

 

 

 

2017シーズン開幕 2月、3月は5試合勝利なし

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第4節横浜FC戦で岐阜加入後初ゴールを上げた庄司
日程 対戦相手 勝敗 スコア 得点
1節 2/26(日) 山口(H) 2-2 青木、永島
2節 3/4(土) 名古屋(A) 1-1 田中パウロ
3節 3/12(日) 松本(H) 0-1 -
4節 3/19(日) 横浜F(H) 1-2 庄司
5節 3/25(土) 東京V(A) 0-1  -

2017年2月26日。新生・大木岐阜の船出はホーム山口戦だった。序盤早々に2点を先行されるも、FKから青木の今季チーム初ゴールが生まれると、後半には新加入永島の同点弾で2-2の引き分け。「得点も失点も多い」という今シーズンの試合を予感させるのに十分な開幕戦となった。

第2節は名古屋がJ2に降格してきたことで実現した史上初の名岐ダービー。田中パウロ淳一が先制し、岐阜の勝利が目前に迫った90分に同点弾を許して2試合連続の引き分け。

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その後は第3節松本戦、第4節横浜FC戦、第5節の東京V戦を3連敗し、開幕から5試合勝利がなく4月を迎えることになる。

開幕から圧倒的ポゼッションを誇り、他のJ2サポにも変化を印象づけた岐阜。一方でフィニッシュへのアイデアは序盤から懸念されており、結局シーズンを通した課題となった。これまでのカウンターサッカーに慣れていたファンにとって「ボールを支配する」という新しい"快感"を覚えた時期だった。

また初勝利がなかったこの時期、DF田代の不祥事による契約解除が発表された。

田代雅也選手との契約について|新着情報|FC岐阜オフィシャルサイト

初勝利から4勝1分の4月 手にした確かな手応えと自信

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第6節町田戦で今季初勝利をもたらした難波
日程 対戦相手 勝敗 スコア 得点
6節 4/1(土) 町田(A) 1-0  難波
7節 4/8(土) 水戸(H) ◯  2-1  古橋、永島
8節 4/15(土) 湘南(A) △  3-3  福村、OG、庄司
9節 4/23(日) 讃岐(A) ◯  3-1  古橋、田中パウロ、山田
10節 4/29(土祝) 金沢(H) ◯  1-0  ヘニキ

第6節の町田戦で今季初勝利を手にした。古橋のクロスを上手く合わせてボールの軌道を変えた、いかにも難波らしいゴールで、チームはようやく初勝利をゲット。

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続く第7節水戸戦も2-1で勝利し、ホーム初勝利。第8節のアウェイ湘南戦では、格上相手に真正面から撃ち合いを挑み、3-3の引き分け。アウェイ連戦となった第9節讃岐も2試合連続の3得点で快勝。第10節金沢戦もウノゼロで勝利し、4月は初勝利から4勝1分と最高の結果を残し、チーム、サポーターは確かな手応えと自信を手にした。

最高の流れでGWを迎えるも、勝ちきれない試合が続いた5月

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第15節長崎戦では後半ATに田森の劇的オーバーヘッド弾で同点に追いつく
日程 対戦相手 勝敗 スコア 得点
11節 5/3(水・祝) 群馬(A) 2-0  田中パウロ、難波
12節 5/7(日) 大分(H) ●  1-2  OG
13節 5/13(土) 徳島(A) △  1-1  永島
14節 5/17(水) 熊本(H) ●  1-2  永島
15節 5/21(日) 長崎(H) △  4-4  難波、古橋、クリスチャン、田森
16節 5/27(土) 京都(A) 1-1 小野

最高の流れでゴールデンウィークを迎えた岐阜は、第11節のアウェイ群馬戦でも勝利し3連勝。しかし第12節に大分に敗れ7試合ぶり敗れると、続く第13節の徳島戦では、後半ATまでリードを奪い、主審が一度試合を終える体勢に入るも、ホイッスルは鳴らず。その後のラストプレーで同点に追いつかれ、敵地で悔しすぎる引き分け。ミッドウィーク・開催となった第14節熊本戦も敗れ、第15節の長崎戦では1点ビハインドの後半ATに田森の劇的なオーバーヘッド弾で追い付き4-4の引き分けに持ち込んだ。

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第16節の京都戦もリードを守り切る事ができず1-1のドロー。第11節の勝利以降、点は奪うも勝ちきれない試合が続いた。

2ヶ月間勝利無しでシーズンは折り返しへ

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日程 対戦相手 勝敗 スコア 得点
17節 6/3(土) 山形(H) 1-1  大本
18節 6/11(日) 愛媛(A) ●  0-2  -
19節 6/17(土) 岡山(A) △  1-1  難波
天皇杯2回戦 6/21(水) 徳島(鳴門) 3-0 大本、シシーニョ、小野
20節 6/25(日) 千葉(H) ●  4-6  大本、古橋、古橋、永島
21節 7/1(土) 福岡(A) ●  0-1  -

勝てない日々は更に続くことになる。第17節のホーム山形戦では大本のJ初ゴールで先行するも1-1で3試合連続のドロー。第18節は愛媛に完敗で4試合ぶりの敗戦を味わい、第19節の岡山戦でも勝てず。平日の天皇杯2回戦では徳島に3-0で完勝し久しぶりの勝利を掴むも、第20節では守備が崩壊し千葉に敗れ、前半戦最後の試合となった第21節福岡戦はPKの1失点に泣き、リーグ戦10試合勝利無しでシーズンを折り返すことになった。

チームの変化をはっきりと印象づけた序盤。4月は4勝1分と、今年こそは上位に食い込んでいけるか、と思った矢先に10試合勝利なし、という苦しい戦いが続く前半戦だった。結果については非常に波のある前半戦だった。しかし、チームはぶれなかったし、サポーターもそこまで悲観していなかった。このまま続ければ、後半はいい結果を残すことができる、という空気が、この時期にはあった。

 

 

 

後半戦初戦は白星スタートも、連勝の波に乗ることは出来ず

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第25節群馬戦、小野が後半に放ったコーナーキックは直接ネットを揺らした
日程 対戦相手 勝敗 スコア 得点
22節 7/9(日) 京都(H) 3-2  難波、大本、OG
天皇杯3回戦 7/12(水) 広島(長良川 ●  1-2  福村
23節 7/15(土) 横浜F(A) ●  0-1  -
24節 7/22(土) 町田(H) ●  0-2  -
25節 7/30(日) 群馬(H) ◯  2-0  クリスチャン、小野
26節 8/5(土) 長崎(A) 1-2 クリスチャン

10試合勝利がない状況で迎えたリーグ折り返しの初戦、京都をホームに迎えた第22節。先制するも前半の内に逆転を許すが、後半の2得点で逆転し、11試合ぶりの勝利を上げる。後半戦の初戦、試合後に珍しくチームを評価した大木監督の言葉が印象的だった。

--良いゲームと評価する部分は?
端的に言えば、2点目なんてすごかったですよね。ベンチで、「すげーな」と声を上げてしまいましたから。ただ、これぐらいやれるんだとも思いました。そして、1試合通じて素晴らしかったと思います。(大木監督)

引用:岐阜vs京都の監督コメント(明治安田生命J2リーグ:2017年7月9日):Jリーグ.jp

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中2日で迎えた天皇杯3回戦広島戦は先制するも逆転で敗退。7月13日付けで横浜F・マリノスから中島賢星がレンタル移籍で加入。

中島 賢星選手、横浜F・マリノス(J1)より期限付き移籍加入のお知らせ|新着情報|FC岐阜オフィシャルサイト

第23節横浜戦では一瞬の隙を突かれた失点で敗戦すると、第24節町田戦では庄司が一発レッドで退場するなど0-2で連敗。波の乗れないチームを叱咤し、チームの魅力や観戦のきっかけづくりを担うべく、これまで何度もプライベートで長良川に観戦に訪れてくれていたSKE48の町音葉さんがFC岐阜アンバサダーに就任。また、クラブ史上初のマスコットキャラクター・ギッフィーが誕生し、お披露目された。

SKE48町音葉さん FC岐阜アンバサダー就任のお知らせ|新着情報|FC岐阜オフィシャルサイト

FC岐阜・公式マスコット『ギッフィー』誕生秘話とその近未来【短期シリーズ・Jマスコット】 - [J論]

第25節では下位に低迷する群馬に勝利を収めるが、8月に入った第26節長崎とのアウェイ戦では、後半ATにPKを献上し、悔しい敗戦となった。

勝てなかった夏場を乗り越えて、今季初の4連勝を達成した9月 

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第30節千葉戦でハットトリックを達成した風間
日程 対戦相手 勝敗 スコア 得点
27節 8/11(金・祝) 岡山(H) 1-1  庄司
28節 8/16(水) 熊本(A) △  0-0  -
29節 8/20(日) 讃岐(H) ●  0-1  -
30節 8/26(土) 千葉(A) ◯  3-1  風間3
31節 9/3(日) 愛媛(H) ◯  2-1  風間、難波
32節 9/9(土) 水戸(A) ◯  2-1  OG、青木
33節 9/16(土) 山口(A) 1-0  難波

お盆の連戦は第27節岡山戦、第28節熊本戦と連続で引き分け、第29節讃岐戦ではいいところなく敗戦。岡山戦でFC岐阜Jリーグ通算ホームゲーム来場者数100万人を達成した。

FC岐阜Jリーグ通算ホームゲームご来場者数100万人達成のお知らせ|新着情報|FC岐阜オフィシャルサイト

運動量が求められる岐阜サッカーが夏場をいかに戦うかということは想定内の課題だった。予想通りの結果が出せない時期が続いたが、秋の気配が漂い始めた8月末、チームは息を吹き返す。4試合勝利なしで迎えた第30節アウェイ千葉戦で、風間宏矢ハットトリックで快勝すると、続く第31節愛媛戦にも勝利し、実に4ヶ月ぶりの連勝。第32節水戸戦では90分の青木のゴールで勝ち越しすと、第33節も終盤の難波の値千金ビューティフル・ゴールで今季初の4連勝を達成する。

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苦しんだ夏を乗り越え、4〜5月以来の連勝街道をひた走った9月。特に愛媛、水戸、山口戦で見せてくれた終盤の勝負強さには我々ファンも遂に結果が伴ってきたか、と興奮した。しかしこの時、山口戦での勝利がFC岐阜の今季最後の勝ち点3になることを誰も知ることはなく、シーズンの終盤に向けて、更に勢いを加速させ、1つでも上の順位に上がっていこうぜ、チーム、ファンともにそう決意を新たにしていた。

9試合勝ち星から遠ざかり、そのままシーズン終了 

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日程 対戦相手 勝敗 スコア 得点
34節 9/24(日) 福岡(H) 1-2  庄司
35節 10/1(日) 名古屋(H) ●  2-6  大本、難波
36節 10/8(日) 大分(A) △  3-3  風間、難波、阿部
37節 10/14(土) 徳島(H) ●  0-2  -
38節 10/21(土) 東京V(H) ●  1-2  古橋
39節 10/29(日) 松本(A) 1-2  田中パウロ
40節 11/5(日) 金沢(A) 1-1  風間
41節 11/11(土) 湘南(H) 1-1  庄司
42節 11/19(日) 山形(A) 1-4 田中パウロ

先に並ぶ対戦相手の顔ぶれを見ても、終盤戦が厳しい戦いになることは予想できていた。4連勝で迎えた第34節ホーム福岡戦で1-2で敗れ連勝が止まると、9月27日にはシーズンここまで出場機会がなかった高木義成の引退が発表される。

高木 義成選手、現役引退のお知らせ|新着情報|FC岐阜オフィシャルサイト

その高木にとって特別なチームである名古屋との第35節名岐ダービーでは2-6と実力差を見せつけられると、第36節のアウェイ大分戦は0-2の敗戦濃厚な状況から、一時は逆転するも最後まで粘れずに引き分け。その後は第37節徳島、第38節東京V、第39節松本とプレーオフ進出を狙う相手に3連敗し、勝ち点を積み上げることができない。

このままシーズンが終わってしまうかもしれない、という懸念が現実味を帯びてきた第40節では岐阜よりも下位にいた金沢からも勝ち星を得られず。11月8日、大木武監督の続投が発表される。

大木 武 監督 来季続投のお知らせ|新着情報|FC岐阜オフィシャルサイト

第41節は既にリーグ優勝を決めていた湘南を迎え入れてのホーム最終戦。87分までリードし勝ち星を掴みかけるも、終盤の失点で引き分けに終わると、最終節の第42節アウェイ山形戦では先制するも、雪が降り積もるピッチで自分たちのスタイルを見失った岐阜は為す術なく。1-4の敗戦で2017年J2リーグは幕を閉じた。

2017シーズンFC岐阜成績 

シーズン 順位 勝点 得点 失点 得失点
2017 18/22 46 11 13 18 56 68 -12
2016 20/22 43 12 7 23 47 71 -24
2015 20/22 43 12 7 23 37 71 -34
2014 17/22 49 13 10 19 54 61 -7
2013 21/22 37 9 10 23 37 80 -43
2012 21/22 35 7 14 21 27 55 -28
2011 20/20 24 6 6 26 39 83 -44
2010 14/19 45 13 6 17 32 45 -13
2009 12/18 62 16 14 21 62 72 -10
2008 13/15 42 10 12 20 41 69 -28

最終順位18位は22チームによるレギュレーションとなって以降、2014(ラモス初年度)に次ぎ2番目。勝ち数11はここ4シーズンで最も少なかったが、得点56は42節制になって以降で最も多かった。失点は68と昨シーズン比3減にとどまったものの、得点が増えたことにより得失点差は-12とJ参入後3番目に高い数字となった。

 2017FC岐阜得点ランク

  選手 成功率
1 難波 宏明 9 19.6%
2 古橋 亨梧 6 6.5%
2 風間 宏矢 6 10.0%
4 庄司 悦大 5 12.8%
4 永島 悠史 5 8.6%
4 田中パウロ淳一 5 8.6%
7 大本 祐槻 4 11.8%
9 小野 悠斗 2 8.3%
9 青木 翼 2 25.0%

出典:FC岐阜 2017 ランキング | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

チーム内得点王は9ゴールを上げた難波。出場時間が限られる中で結果を残したベテランは、得点数以上にチームに大きな勝ち星をもたらしてくれた。シュート成功率19.6%という驚異的な数字が今シーズンの難波の仕事ぶりを物語っている。

古橋はルーキーらしく積極的にゴールに迫り6得点。風間もハットトリックを含む6得点を上げた。ここぞという場面で前線に残り得点を重ねた庄司、前半戦に出場した試合でしっかりと結果を残してくれた永島、リーグ戦で名古屋のゴールネットを初めてこじ開けた田中パウロ淳一が5得点と続いた。

岐阜の得点源は毎年のようにチームを去る。しかし、2017シーズンオフに限っては、上記のランキングに入っている選手で既に退団が決まっているのは庄司と大本のみ。ゴールゲッターの流出を最小限に留めることができたと言える。

  

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