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【読書メモ】『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』西野亮廣

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キングコングといえばM1の印象が強い。というか普段あまり芸能系のニュースを追っていないので、 キンコン西野さんが芸人を引退されている(肩書として)こととか、いろいろと話題になっていることを知らなかった。この本も、有名人によるエッセイのようなものかなと、手に取ったが、全然違った。これは、これからの時代のお金、広告、マーケティングについて書かれた、歴としたビジネス書だった。

お金とは信用を数値化したもの

この本で一貫している考え方。どうすれば信用を得られるかといえば、嘘をつかないこと。例えば有名人がテレビで美味しくないものを美味しいと言ったりするのも、仕事とは言え、嘘をついているということに変わりにはない。

例えばクラウドファンディングで有名人が苦戦するのは、普段から本心とは別のところで発言をせざるを得ない環境にいるからだ。テレビなどの媒体を通してでしか、その人のことを知らない一般人にとっては、その人が本当に信頼できる人なのか分からない。だから、支援できない。言葉で言うのは簡単で、子どもに対して嘘をついてもいい、という大人なんていないと思う。しかし、それを実践することはとても難しい。どうすれば嘘をつかなくてもすむようになるかといえば、嘘をつかなくてもいい環境に自分を置くことが大切だという。

そもそも十分にネタバレてしているものにしかお金を払わない

フリーミアムの時代だ。例えば、このはてなブログなんかも無料で使うことができる。そして、更に高度な、プラスαの機能を使いたいときに、ユーザーは課金をする、というサービスが一般的になっている。スーパーで試食を出すのも同じで、このような考え方は昔からあった。

西野さんは自信が作成された絵本『えんとつ町のプペル』をインターネット上で無料で公開している。これまでの常識では考えられないことなのだけれど、これにはいろいろと理由があって、その意図はこの本まるまる一冊で説明されている。

絵本を買うお母さんは失敗ができない。時間的、金銭的制約があるお母さんたちが子どものために絵本を買うとき、まず失敗しないようにする。そのためには、中身がわかることが重要で、知っているもの、例えば小さい頃い自分が読んだことがある作品、などを購入することが多いという。何十年前の絵本作品が書店に並び続けるのには、そのような理由がある。この『えんとつ町のプベル』を買う人は、インターネットで中身を確認してから買うことが出来るので、そのような失敗がない。

大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野) - Spotlight (スポットライト)

公開はあくまで内容を見てもらうためで、絵本本来の役割「読み聞かせ」を目的とする場合は、縦スクロールは不向きなので、購入する必要がある。

中身が見える福袋、とか、旅行もこれに近いのかもしれない。人間は得をするよりも、損をしないための動機づけが強い。私たちがインターネット上で買い物をするとき、商品のレビューを詳細に調べるのは、インターネットでそのものが目の前にないから機能をしっかりと確認したい(得をしたい)、というよりも、買って後悔(損)しないための行動なのかもしれない。旅行も気づけば「いかに失敗しないか」でプランをつくる自分がいることに気付く。現代人はネタバレしているものにしか、反応しない。

無料公開する場所を散らす

例えば本を出版するときも、無料で記事を公開する。しかし、例えば1章はブログ、2章はFB、3章は別の人のWEBサイト、など情報を散らすことで、その情報を回収するよりも本を買うコストのほうが安いと判断されれば、本が購入される。

他人に自分の時間を使わせる

この記事を書いている自分がまさにそうだ。西野さんの本を紹介するために(もちろん備忘録として書いているけれど)僕の時間が使われている。本来は西野さん自信がこの本のことを広く知らしめるために時間を割くべきところなのに。

好奇心が旺盛で真面目な人ほど、アレもしたいコレもしたい、と時間貧乏になっていく。人間の体はひとつで、食事をしたり、睡眠もとらねばならない。自分が寝ているときに、他の人に自分のために働いてもらう。システムの構築が求められる。ブログや個人メディアもそう。バズれば、記事が独り歩きして、収益を運んできてくれる。

 

 

 

 

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