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2017年の年の瀬に13年前の最高視聴率25.3%の月9ドラマ「ラストクリスマス」を観た

これは本当に坂元さんの脚本ですか?

 

 

 

2017年の年の瀬、正確に言えばクリスマスの週末を挟んだ1週間ほどで、坂元裕二脚本の2004年10月期の月9ドラマ「ラストクリスマス」を鑑賞した。

今年は「カルテット」(2017)に始まり、「最高の離婚」(2013)、「それでも、生きてゆく」(2011)、「Mother」(2010)、「Woman」(2013)と坂元作品を語る上で避けられない名作にたくさん触れ、最後に「ラストクリスマス」(2004)でキレイにフィニッシュしようじゃないか、という魂胆だった。

しかし…。10年代の坂元作品とラストクリスマスは全くの別物だった。本当に同じ人が書いた作品なんだろうか、と何度もウィキペディアで確認した。内容については語るべきこともないような退屈なもので、途中からは少しでも10年代の氏の作品に通ずるエッセンスがどこかに落ちてやしないかと探すことに集中した。10年代の坂元作品を鑑賞する時は、登場人物の一挙手一投足を逃さまいと、メモ帳とペンを持って、画面に向かっていたが、ラストクリスマスについては、途中からその必要性も感じなかった。とりあえずメモに残っている言葉を拾ってみると「トーストを焼いただけの青井に対して『朝飯サンキュー』はないだろ」とか、そういうとてもくだらない事しか残っていなかった…。

2004年という時代は想像以上に前時代だった

今から13年前、2004年という時代。小泉首相(当時)が2度目の訪朝で拉致被害者5人の帰国を実現させ、夏にはアテネ五輪があった。イチローはメジャー最多安打記録262本を達成し、世界の中心で、愛をさけぶの劇場版が大ヒットした年だった。ちなみに、この映画セカチューの脚本を書いたのが、紛れもない坂元裕二だった。

個人的な感覚としてこれまでは、文字通り世紀末の2000年くらいに、時代を分ける大きな壁があって、あちらとこちらで古い時代と新しい時代とに分かれている、というイメージを持っていた。00年代は謂わばこちら側の時代で、現代的な生活がそこにあったと記憶していた。しかし、劇中ではもちろんみんなガラケーを使い倒し(auがWINサービスを始めた頃。もちろん織田裕二auを使う。)、織田裕二が着るシャツも今からするとサイジングが甘く「できないリーマン」感が漂う。商品パンフレットに使う写真の選定作業もデータではなくネガで行っていた。

思っていたよりも2004年は前時代的だった。「歴史」とまでは言わないけれど、90年代のバブルの余韻を引きずる閉塞感ただよう時代と現代とを結ぶ、過渡期的な時期だった。13年という歳月は確実に自分たちの生活を変えた。時代は確実に移ろっていた。

今、坂元裕二織田裕二主演の月9を作ったら

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最終回、1年遅れでイエローナイフでオーロラをみる春木健次(織田裕二)と青井由季(矢田亜希子

途中からあまりにも退屈でそんなことを考えていた。ラストクリスマス当時は30代後半だった織田裕二も50歳になった。もうトーストを焼いた矢田亜希子にさわやかに「朝飯、サンキュー」なんて言ってられる年でもない。一般企業ならもう管理職、それこそ「取締役」でもおかしくない年齢だ。でも、だからこそ、見てみたい。50代の織田裕二が坂元脚本で三度輝く姿を。2017年、最終盤にして、まさかベランダで栽培したバジルを摘んで、パスタに放り込む織田裕二をこんなにも応援したくなるとは思っていなかった。

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